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ペットボトル 

山口さん家には、ツトムくんという男の子がいます。
5歳のツトムくんは、好奇心旺盛。
目に入る色々なことが不思議で、何でも聞きたがります。

「これはなあに?」「なんでそう言うの?」
「何でできているの?」「どうして・・?」「どうして?」

今日も朝からツトムくんは元気いっぱい。朝刊を読むおとうさんに、聞いています。
と、言うのも、おとうさんに抱きついた時、
お父さんの着ている服が見た目と違って、ごわごわしていることに気が付いたからです。

「おとうさん。おとうさんの服って、違う。」
「何が違うんだい?ツトムの服と?」
「うん。僕のと違ってゴワゴワしているよ。」
「そうかな?」
「うん。なんで?」
「服は繊維から出来ているんだけど・・・」
「せんい?」
「そう。ツトムのとおとうさんのでは、その繊維が違うんだ」
「せんいが違う?!」

ツトムくんは、不思議な気持ちになりました。
せんいって、なんだろう?

「ツトムが普段着ているのは、綿だよ。わたがしをお祭りで食べるだろう?」
「うん。」
「あんな白くてふわふわしたものが、綿の花の・・種の周りから採れるんだ」

おとうさんは、棚から厚い本を出すと、綿の写真が載っているのを見せてくれました。

「わあ。ふわふわだ~」
「それと・・。おとうさんの服だけど、何で出来ていると思う」
「う~ん、綿以外のもの!」
「そうだね。実は身近なものから出来ているんだよ」
「何だろう・・・ヒント!」
「出かけた時に、喉が乾いたら買うことがあるよ」
「お茶!」
「お茶を入れているのはなんだろう」
「水筒!!」
「えっと、外で自動販売機で買うんだよ」

「あ、分かった!ペットボトル。え?ペットボトル?」
「正解」
「嘘だあ。」
「それがね、本当なんだ。この服にも書いてあるんだよ。」
「どうやって服になるの?」
「使い終わったペットボトルを集めて綺麗にして、つぶしたり溶かしたりするのかも知れないね」
「集めて・・」
「そうだよ。だから、洗って資源ゴミに出すんだよ」

その時、たろうくんはスーパーに並んでいたジュースのペットボトルを思い浮かべました。
そして、目の前のお父さんの作業服を見ました。
やっぱり、どうやっても、あのペットボトルがこの服に変わるところが想像出来ません。

いつか・・作ってるところをみたいな。

ツトムくんはぼんやりとそう思いながら、おとうさんの服をもう一度見ました。
朝の光を受けて、服がきらっと光ったような気がしました。





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コメント

なっかん、やっぱり文才ある〜。

あたしの下手なショートストーリーよりも、時代背景が入って…。

あ、因みにリュウくん=キングではないです(苦笑)←補足

サビたん #- | URL | 2012/01/06 22:54 * edit *

リュウくんはキングだとばかり!!笑

頭の中で決めてても、どう転がるか分からないから、
思ってた方向にいかなかったりしますね。

サビたん、凄いわあ。
サビたんこそ文才あるです。


なっかん #- | URL | 2012/01/07 12:00 * edit *

では、キングと言う事にしておきましょうか…(苦笑)

サビたん #- | URL | 2012/01/07 22:52 * edit *

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